多分性格上、メチャメチャでもいいから誰もやってないことをやりたいって思ってるんでしょうね。そして、できれば、それを圧倒的なクオリティで作りたい。よく写真家がデビュー作を超えられないって言われるのに似てると思うんですよ。デビュー当時って技術は未熟だけど、強烈な思いがあるから、そのギャップが人を惹き付ける。もちろん、同じことを長く続けていれば、完成度は高まるし、工芸品としてはすごいモノができるかもしれないけど、心がドキドキするようなハチャメチャな感じとか、感動が薄れていってしまう。でも、モノづくりで大切なのは、心が動くかってことだと思うんです。

引用-DARKROOM rhapsody 孤高のプリンター、久保元幸の肖像 文:柴田隆寛 HUgE No.076 2011年1月発行