DAWN

DAWN見聞録

子供の頃にふと思った。
手とか足って言ってるコレは何なんだ。
人間と呼ばれているアレは何なんだ。
奇妙だなあ、と。
その時の記憶は今も完全にあって、人間がアメーバみたいに動くただの塊に見えていた。
景色に色がない。かといって無色っていう感じでもない。
たまにそんな世界を観ていた。
何にもない世界。本当に何にもない。
とにかく地球上にある全てがない。
感情もないし、幸せや苦労もない。
美しい景色もない。
伸びたり縮んだりしているだけ。
そんな世界は目的もない。
生きてるとか死んでるとかもない。
誰もいない。自分もいない。
でもそんな世界はある。
なにもない世界はある。
それを思い出して形にしているのが僕の作品だ。
なにもない世界には本当しかない。
意識の中の言葉や形はどうも胡散くさい。
なんだかわからないことが真実だ。
それらは常に伸縮していて歪だ。